PHILOSOPHY

竹中センサーグループの社内報に掲載された、会長・竹中 慎一の文章を紹介します。

社会貢献は納税による

パナソニックの創業者松下幸之助氏の有名なエピソードです。
あるとき事業部長が報告のため本社に呼ばれました。松下氏は先月の決算はどうだったか尋ねました。扇風機事業部の部長は扇風機が夏物商品で、夏以外の月は売れないので赤字だったとしても叱られないと高をくくっていました。赤字の報告を受けた松下氏は真剣な表情で言ったそうです。
「君はどの道を歩いてきた。小さくなって道の隅を歩いてきただろうな」
松下氏は、企業にとって、利益を出し税金を納めることが社会貢献の基本という信念を持っていました。事業部長は赤字を出し納税していない自分が、税金で作られた公道の真ん中を堂々と歩いてはいけないという戒めであると反省し、年中売れる換気扇の開発に着手したのでした。

当社も同様の考えで、社会貢献の基本は納税を行うこととしています。当社の経営方針書には納税を以て国家に貢献することを経営目標として明記しています。

昨今、世間では税金の無駄遣いがクローズアップされ、納税者の意識が低くなっている時代ではありますが、納税が私たちの生活を支えていることには変わりありません。大きな災害が起きた時も、安心安全な社会で生活ができることも、すべて私たちの税金が生かされているのです。

社会貢献の形はいろいろあります。メセナ活動として文化・芸術・音楽にお金を出して支援するのも、プロスポーツのスポンサーや地域のスポーツの育成を応援するのも、ボランティア活動として会社ぐるみで活動をするのも、災害に遭われた方への寄付・義援金を送るのも、すべて立派な社会貢献だと思います。ただ、間違いなく言えることは、まずもって日本国家の法人として、日本国にしっかり納税を行うことが大前提であるということです。そのことを踏まえて、当社も社会に貢献していきたいと考えています。

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