一隅を照らす
「社会の一隅を照らそう」。竹中センサーグループの社是です。ビジネスマンであれば、よく耳にする言葉であり、また、経営の指針にしている会社や座右の銘にしている経営者はたくさんおられます。
「一隅を照らす」は、比叡山延暦寺(天台宗)の開祖、最澄の言葉です。原文は「照于一隅、此則国宝」と書かれています。「一隅を照らす、此れ即ち国宝(人材)なり」と読み、最澄が人材教育の重要性を説いた一節とされています。その後、現代社会において、小なりとも他にない個性や特徴、こだわりを持った姿勢が重視されるようになり、文字通り「一隅を照らす」は最近ではよく耳にする言葉となりました。
『社会の一隅を照らす』
竹中センサーグループはセンサーとその周辺機器に特化した研究開発型企業集団です。
専門分野に特化した研究開発に誠心誠意努力することにより、社会に役立つ製品をより多く提供し、小なりとも社会の一隅を照らしていきたい、それが私たちの変わらぬ経営理念です。
『組織の一隅を照らす』
研究開発型企業として、社会の一隅を照らすことは前述で述べたとおりです。しかし、私たちにとって「社会の一隅を照らす」といっても、いまひとつ漠然としています。まず私たち自身が自らの仕事に誇りを持ち、自らの持てる能力を精一杯発揮して、組織の一隅を照らす仕事をしていくと考えた方が理解しやすいはずです。
この世の中にある仕事はすべて崇高なものです。大企業で働こうが町工場で働こうが、部長であろうが主任であろうが、また経営方針の決定であろうが掃除であろうが、どれも役割や職務が異なるだけで、なくてはならないから存在する尊い仕事なのです。その仕事がどのような仕事であっても、悪びれず、ひるまず、地道に精一杯取り組んだ時、ほのかな明かりが組織(会社)の一隅を照らす、そう考えてみてください。そして、そのほのかな一隅の明かりが次々と広がれば、社会の一隅を照らす大きな明かりを持つ企業となるのではないでしょうか。